コンセプト

この本はなあに？

どうやって使うの？

聖書は読んだ方がイイ？

本書はまじめな聖書入門書です。筆者は性格がクソまじめなので、本書も非常にまじめです。どのくらいまじめかというと、聖書のひどい話をなんだか美談のように紹介したり、本当は誰もよく分かってないところを分かってるかのように書いたりしません。「ひどい」「よく分からん」と書きました。まじめだからです。

聖書を読んだことのない人は、まずは本書をさらっと読んでみてください。「ほんとにこんなこと書かれてるの？」と気になるはずです。そこで実際に聖書を読んでみましょう。自分の目で確認してから、筆者の意見に納得したり、「いや、それは違うだろ」と否定したり、他の学者の意見を調べたりしましょう。すると、いつの間にか聖書に詳しくなってます。

聖書を読むことで心が温かくなったり、人に優しくできたり……、そんなことはまずありえないです。そういう箇所は聖書全体の２％くらいで、残りは大体つまらないか、ロクでもないかです。しかし、それでも読んだ方がいい。聖書に詳しいと何だかカッコイイからです。勉強というものは伊達や酔狂でするものです。伊達と酔狂が人を飾る。